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許容せざるをえない現実というものの存在を理解しているのが、大人というものですよね。
「この株はまだそんなに上がらないはずだ」と勝手に思い込み、現在の株価よりかなり安い価格で買い注文を入れ、期日指定を長くとってしばらく放置、約定通知メールが来ないので気になって株価チャートを見に行くと、自分の指値なんてはるか表示圏外に行ってしまうほど株価が高騰……なんてことがよくあります。
そんな時、幼いころに外で手を離してしまった風船が、青空に吸い込まれていくシーンが目に浮かびます。大好物の料理なら、お母さんにお願いすればもう一度作ってもらえる。デパートの玩具だって、売り場の床に転がって駄々をこねれば買ってもらえるかもしれない。でも、空の彼方に消えてしまった風船は、どんなに泣いても叫んでも、同じ物を手にすることは絶対に不可能なのです。子どもはこうして虚無感を覚えながら大人になっていくのですね。
それにしても相場環境というのもまた読みきれないもので、「ライブドア・ショック」だの「リーマン・ショック」だのと、突然に急落します。ストップ安で指しておいたのに買えちゃった……どころか、株価はさらにその下へ、下へ……。こうして、許容したくない含み損が、今もまだ筆者のポートフォリオにはあります。あの株価も風船みたいに遠くに消えて戻って来なければ、こんなことにはならなかったのにー! 現実を許容したくないと思ってしまう筆者は、まだ大人になりきれていないのでしょうか。【雄山スズコ】
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